池の平湿原は標高2000m、数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。
池の平周辺の浅間山麓一帯の地域は、温暖な里山から、一気に標高2000m超の山頂へと急峻な地形になっています。
そして内陸性気候ということから昼夜の気温差、年間の気温差がとても大きく、特色ある気候条件にあります。
そのため里山に生息する動植物から、本来ならば3000m級山岳地帯に見られるような高山性の動植物までが、
この狭い一帯に混在し生息しているのです。
そのような特有な環境が、池の平湿原を多様な自然がおりなす、“高山植物の宝庫”としてくれたのです。