5月の月例山行は5月12日(日)
乾徳山は奥秩父山塊の南に聳えており、山梨県山梨市に属します。標高は2031mで、日本二百名山に数えられます。
日帰りで登れる山ながら、森林、草原、岩稜と変化に富んだ道で人気を博しています。特に多くの登山者を呼び込むのは奇岩登りです。岩場デビューや日本アルプスへ向けてのトレーニングにと選ばれています。
魅力のひとつである岩塊は、山頂部に連なります。
「髪剃岩」や「カミナリ岩」など名のある岩もあり、所々に鎖や梯子が掛けられています。通過の際は三点支持を意識しながら慎重に登ります。
「鳳岩」は最後に立ちはだかる岩壁です。難易度が最も高く、ある程度の腕力も必要です。超えるのが厳しいと判断した場合は、巻き道から迂回できます。
鳳岩を登り切った山頂は狭く、足元は不安定です。大岩が積み重なる中に、石造りの小さな祠が据えられています。
周囲に遮る物はなく、甲武信ヶ岳や金峰山、雲取山など秩父の山々を十分に見晴らします。
また富士山や南アルプスも望め、冬から春にかけての冠雪は風情を感じさせます。